「夫の髪が薄くなってること、どうやって伝えよう。」
そう悩む妻は少なくありません。
年を取れば髪が薄くなるのは仕方のないことなのですが、できることなら対策を取ってもらいたいですよね。
でも夫本人がそのことで悩んでいたら、軽々しく言うと傷つけてしまうかもしれません。
夫が傷つかないように上手く伝えるにはどうしたらいいでしょうか。
今回は、夫の薄毛を傷つけないよう伝えるにはどうしたらいいか悩んでいる時に役立つ、コミュニケーションスキルについて紹介します。
目次
相手を傷つけずに自分の主張を伝えるスキル
まず大前提として、まったく相手を傷つけずに身体的特徴を伝える方法はありません。
髪が薄い、背が低い(高い)、太ってる(痩せてる)などの身体的特徴を口にするのはマナー違反です。
自分が「最近太ってきたね」とか「シワ増えたね」と言われてしまったらどうでしょうか。
気にしていたことを指摘されるのは誰だって不愉快ですよね。
夫がもし薄毛で悩んでいたら、どんなに言い方に気を付けても多かれ少なかれ傷つけてしまいます。
けれどもこのまま何も対策しないでいると薄毛はどんどん進行してしまいます。
最近は薄毛治療も進歩していて、AGA治療や育毛剤を早めに使えば回復する可能性があります。
夫には少しでも若々しくいて欲しいので、マナー違反だとしても事実を伝えて対策を取るべきですよね。
相手をできるだけ傷つけず自分の主張を伝えるのはとても難しいのですが、そんな時に役立つのがアサーションというコミュニケーションスキルです。
アサーションスキルで夫の髪が薄いことを伝える
アサーション(assertion)とは日本語にすると自己主張という意味。
自己主張というとわがままとか自己中心的という印象を受けるかもしれませんが、アサーションにはネガティブなイメージはありません。
自分と相手の両方を大事にして、円滑にコミュニケーションを図る方法のことです。
- 自分の意見を率直に言うことができ、かつ相手の気持ちも尊重できる
- 場の雰囲気を読み、適した表現を使える
このようなスキルを身に付けるため、アサーショントレーニングとして教育現場や企業研修などでも取り入れられてます。
アサーションを使って、夫の髪が薄くなってきたから対策をしてほしいと伝えてみましょう。
客観的に事実を伝える
まずは客観的事実を伝えます。
- 最近排水溝に髪の毛がたくさん溜まっている
- 枕カバーに髪の毛がたくさんついている
- 頭皮が透けて見えている
自分の状況や相手の状況を、具体的に説明します。
大事な事は、否定的な言葉を使わず事実だけを伝えること。
「ちゃんと髪を洗わないから抜け毛が酷くて排水溝の掃除が大変!」のように否定的な言葉を入れると、反発されたうえに必要以上に傷つけてしまいます。
自分の意見や感情を伝える
自分自身が感じていることを、率直に伝えます。
- 私は夫の髪の毛が薄くなっていることを心配している
- 私は夫が若々しいと嬉しい
- 夫が傷つくのではないかと私は心配している
感情的になったり否定したりせず、相手の気持ちを尊重しながら自分の気持ちも伝えます。
この時「私はどう思う」と自分を主語にして話すようにします。
「あなたは…」と相手を主語にすると、批判されたと感じてしまうからです。
解決策を提案する
より具体的な解決策を提案します。
- 面倒くさいかもしれないけど、育毛剤を使ってもらえないか。
- 毎日忙しくて大変だけれど、生活リズムを整えてみてはどうか。
- 恥ずかしいかもしれないけど、AGAの治療に行ってみてはどうか。
お願いの形をとって丁寧に提案することがポイントです。
できるだけ肯定的な言葉を使い、具体的でわかりやすい解決策を提案します。
行動による結果を示唆する
お願いした行動をしてもらえば、どのような結果になるか伝えます。
- 寝る前にきちんとシャンプーしたら、頭皮の環境が良くなる
- 早めに対処したら回復する事例がある
主張するだけでなく、どのような結果や未来があるのかを具体的に説明します。
夫を傷つけずに髪が薄くなってきたことを伝える具体例
これまで説明してきた内容は、アサーショントレーニングのDESC法というものです。
- Describe(描写する)
- Express(表現する)
- Specify(提案する)
- Consequences (結果や未来を伝える)
4つの英単語の頭文字をとってDESC法です。
それでは具体例を当てはめてみます。
DESC法に当てはめた具体例
「最近、枕カバーに髪の毛がたくさんついているんだよね。以前と比べて髪が減ってきて頭皮が透けて見える気がする。」(描写)
「このまま抜け続けたらどうなっちゃうのかすごく心配なの。」(表現)
「毛穴が汚れていると髪が抜けやすいから、寝る前にお風呂に入ってちゃんとシャンプーしたほうがいいんじゃないかな。」(提案)
「早めに治療すると回復することがあるらしいよ。」(未来)
DESC法を使いながら話を進めると、ポジティブなコミュニケーションをとることができます。
夫婦間でも自分の主張をするだけではうまく行きませんよね。
相手の意見を尊重することで、より良い信頼関係を築くことができます。
まとめ
相手の気持ちを尊重しながら自分の主張を伝えるコミュニケーションスキルを紹介しました。
「夫の髪が薄くなってきたけど傷つけない言い方で伝えたい」というときに役立つスキルですよ。
ぜひ参考にしてみてくださいね。